別所哲也さんが語る、28週1169gで生まれた長女の成長 「母体と子どもどちらを優先…」迫られた選択

俳優の別所哲也さんの長女は妊娠28週1169gで生まれました。出産当時の状況や、長女への思いを聞きました。
河原夏季 2026.01.17
読者限定

「生まれることも奇跡、成長して大人になっていくまでも奇跡の連続」――。俳優の別所哲也さんの長女は、予定日よりも約2カ月以上早い妊娠28週1169gで生まれた「小さく生まれた赤ちゃん」です。妻が緊急帝王切開になった出産当時や子どもの成長への思いを聞きました。

別所哲也(べっしょ・てつや)さん:1965年、静岡県生まれ。1児の父。慶應義塾大学に入学後、英語劇を始める。1990年、日米合作映画「クライシス2050」でハリウッドデビュー。米国俳優協会(SAG)会員。「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」などの舞台にも出演。2006年10月からJ-WAVEで朝のラジオ番組を担当し、2009年4月から「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」のナビゲーター>

「ごめんね」と繰り返す妻に

<俳優・別所哲也さん(60)の長女(16)は、2009年7月、妊娠28週1169gで生まれました。日本では赤ちゃんの多くが37〜41週(正期産)で生まれています。22~36週の早産は約20人に1人。また、体重が2500g未満で生まれる低出生体重児は約10人に1人の割合です>

長女が生まれた当時、僕は舞台の稽古中でした。留守電に妻から「おなかが痛いからこれから病院に行くね」というメッセージが残っていたんです。

それまでも何回か体調が優れないことがあったので、また同じような症状かと思っていました。ですが、かかりつけの産婦人科と、僕以外に緊急連絡先にしていた妻の親友からも「もう生まれてしまうかもしれない」と伝言があり、ただ事ではないとわかりました。

かかりつけの病院にはNICU(新生児集中治療室)がなかったので、受け入れてくれる病院を探して救急車で搬送するという状況でした。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、3097文字あります。
  • 「母体か、子どもか」重い選択
  • 「1週間が山」と言われた長女
  • フィクションとはまったく違う世界
  • 16歳になった長女は

すでに登録された方はこちら

読者限定
妊娠34週1787gの長女を出産したモデル・静まなみさん 妊娠中はつわ...
読者限定
「『殺す』と言われたのは初めて」 反移民デモを取材したカナダ人記者の思...
読者限定
34週で出産したモデル・静まなみさん〝突然の破水〟から緊急入院 イベン...
読者限定
早産で生まれた赤ちゃんの家族が励まされ、傷ついた〝言葉〟とは…医師が願...
読者限定
「夜中にひとりで泣いていた」 漫画『コウノドリ』の作者、連載を続けた原...
読者限定
「日中ハーフは中国寄り」「国に帰れ」 差別発言を受けても大学生が発信続...
読者限定
漫画『コウノドリ』の作者・鈴ノ木ユウさんが語る〝NICUの忘れられない...
読者限定
11月17日は「世界早産児デー」 家族の96%は知っているけれど…〝非...