22週3日497gで生まれた息子 「一生懸命おなかを蹴っていたこの子を、絶対に死なせたくない」
「産後、母乳が出にくかった時期に頼ったのは、『ドナーミルク』でした」。2年前、予定日より約4カ月早く赤ちゃんを産んだ女性。産後10日ころに医師から「ドナーミルク(寄付された母乳)」の説明を受けました。「この子が助かるなら」と使うことを決めた当時の思いを振り返ってくれました。
河原夏季
2025.10.11
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予定日より約4カ月早く生まれた長男=家族提供
妊娠22週で破水「大学病院へ行くか、諦めるか」
神奈川県川崎市に住む会社員の内西奈津美さん(30代)は、2023年に妊娠22週3日(妊娠6カ月)で497gの長男・こうきさんを出産しました。
「一生懸命おなかを蹴っていたこの子を、絶対にこのまま死なせたくないと思っていました」と振り返ります。
妊娠5カ月のとき、地元のクリニックで切迫早産と診断されて数週間入院。退院して1週間が過ぎたころ、尿もれのような感覚があり、クリニックを受診しました。
診断の結果、破水が確認され、医師から「22週なら助けられるかもしれません。大学病院へ行くか、赤ちゃんを諦めるか、どうしますか」と問われたそうです。
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- 「この子は明日を迎えられるのかな」
- 母乳が出にくい状況で「ドナーミルク」を選択
- 「ドナー」の文字に「胸がきゅっとなった」けれど
- 「いたずらする姿が本当にうれしい」
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