「生きてるだけで幸せなのかな…」打ち明けられなかった後期早産の悩み 妊娠34~36週で〝ちょっと早く生まれた〟赤ちゃん

早産で生まれた赤ちゃんの多くは、妊娠34~36週で生まれた赤ちゃんです。後期早産を経験した母親を取材しました。
朝日新聞 theLetter 2025.04.05
読者限定
画像はイメージです=Getty Images

画像はイメージです=Getty Images

赤ちゃんが小さく生まれる背景のひとつには、妊娠22~36週で生まれる「早産」があります。なかでも妊娠34~36週で生まれる赤ちゃんが多く、「後期早産」と呼ばれます。

人口動態統計によると、2023年に早産で生まれた赤ちゃんは4万1648人。そのうち約8割の3万1977人が「後期早産」で生まれました。

同じ「早産」でも、「後期早産」を経験した母親は、妊娠30週未満と早く生まれたり、1000g未満ととても小さく生まれたりするような赤ちゃんと比較して、悩みを打ち明けにくく感じてしまうこともあります。

妊娠35週で1632gの長女を出産した女性は、「『大変だった』と言ってはいけないと思っていた」と話してくれました。

今回のレターでは、女性の思いを振り返り、後期早産児のリスクについてまとめます。

【登録無料です】この記事は、メールアドレスをご登録いただくと無料で最後まで読むことができます。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、3427文字あります。
  • おなかの赤ちゃんがほとんど成長せず
  • 産声を聞き、「感動で涙」
  • 「もっと小さく生まれた子がいる…」
  • 後期早産児のリスクは
  • 心のケアは子どもの重症度ではかれない

すでに登録された方はこちら

読者限定
小さく生まれた赤ちゃんを救う「母乳バンク」 利用した家族「『助けてくだ...
読者限定
「推しのカタコトの日本語を笑うのはやめよう」 BTSファンの女性、反発...
読者限定
「安定期」のトラブル、知っていますか? 「マタ旅はギャンブル」考えてほ...
読者限定
やせ型の妊婦さんへ伝えたい「体重を増やすことは、赤ちゃんへの最初の贈り...
読者限定
小児科医・ふらいと先生が赤ちゃんの家族に言われた〝厳しい〟言葉…淡々と...
読者限定
「〝ハーフ〟って言ったらダメなの?」 多様なアイデンティティと向き合う...
読者限定
「小さく産んでごめんね」 自分を責めてしまう母親たち…小児科医・ふらい...
読者限定
NICUを退院した後の不安…ピアサポートで地域とつながる、日米の違い ...