31週900gで生まれた大学生 「小さく生まれてもここまで成長できたことは誇り」

彼女と初めて会ったのは2021年、高校生の頃でした。大人からの質問にもはつらつと答え、自身の生い立ちについてしっかりと理解して話してくれました。
朝日新聞 theLetter 2025.05.10
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生後1カ月半頃の幕田いまりさん=家族提供

生後1カ月半頃の幕田いまりさん=家族提供

今回紹介するのは、都内の大学に通う幕田いまりさん。2005年に妊娠31週0日、身長35cm、体重900gで生まれました。

「あなたはティッシュボックスと同じくらいの大きさで生まれたんだよ。でも大きくなったよ。あなたは宝物だよ」と、幼い頃から母親の千絵子さんにそう伝えられていたそうです。

多くの赤ちゃんは妊娠37~41週(正期産)で生まれ、平均体重は約3000g、平均身長は49cmほどです。

妊娠22~36週は早産となり、より早く小さく生まれるほど、命の危険や障害、病気のリスクが高く、発達に凸凹が出たり、医療的ケアが必要になったりすることもあります。

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続きは、2879文字あります。
  • 2歳ごろから発達に違和感
  • 自分を知る人がいない高校へ
  • 「ここまで成長できたことは誇り」
  • 【取材後記】「小さく生まれた赤ちゃん」のその後、イメージできた存在

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