「頑張っているわが子に、かわいい服を選んで着せてあげたい」 体験を生かして作った母

小さく生まれた我が子に、着せられる肌着がない――。2500g未満で生まれる低出生体重児は、市販のベビー服ではブカブカなことがあります。小さく生まれた赤ちゃんの母親たちが、その体験をもとに小さな肌着を作っています。
朝日新聞 theLetter 2025.06.14
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我が家の次男は4年前、妊娠23週目に体重604g身長26cmで生まれました。

多くの赤ちゃんは妊娠37~41週で生まれ、平均出生体重は約3000g、平均身長は約50cmです。肌着のサイズは50cmになります。

「肌着を持ってきてください」。看護師さんにそう言われたのは、息子がNICU(新生児集中治療室)に入院していた生後4カ月頃でした。体重は2200gを超えましたが、それでも新生児の平均には及びません。

ベビー用品専門店で売っている肌着では少し大きい……。

インターネットで探すと、低出生体重児の母親が作ったというかわいい肌着に出会いました。同時に、看護師さんからも「低出生体重児のお母さんが作った肌着がありますよ」と教えてもらいました。

小さく生まれた赤ちゃんの母親たちが、自身の体験をもとに小さな肌着を作っています。

次男は、新生児の平均より少し小さい40~45cmの肌着を愛用していました

次男は、新生児の平均より少し小さい40~45cmの肌着を愛用していました

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  • 2042gで生まれた娘 「服がない」悩み
  • 鮮やかな肌着に「似合ってますね」

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