1643g、1080g、809g…3人の子どもは「低出生体重児」 家族の思いを伝えたい
日本ではおよそ10人に1人が2500g未満で生まれています。出産した3人の子どもがいずれも小さな赤ちゃんだったという母親に話を聞きました。
河原夏季
2025.07.05
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東京都に住む羽布津(はぶつ)碧(みどり)さん(43)は、小さく生まれた3人の子どもを育てています。
多くの赤ちゃんは妊娠37~41週(正期産)で生まれ、平均体重は約3000gです。羽布津さんの長女(6)は妊娠35週1643g、次女(4)は妊娠29週1080g、長男(3)は妊娠26週809gで生まれました。
「子どもがほしい」と思ったのは結婚5年目。それまであまり意識していませんでしたが、持病の影響で医師から妊娠が難しくなるかもしれないと告げられた際、初めて「自分の子に会いたい」という思いが芽生えたそうです。
「いつかは子どもがほしい」と思っていた夫の恭平さん(43)も、羽布津さんの事情を考え、ともに30代半ばで妊活を始めました。

生まれたころの長女=羽布津碧さん提供
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- トイレにこもって搾乳
- 「自分の子どもという実感はなかった」
- カンガルーケアで見た「とろけ顔」
- 1カ月に何度も病院へ
- 何げない言葉に心が折れた
- 当事者が研究して伝える
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