1300gで生まれた長女、旅立った350gの双子の妹 母親が振り返る出産
早産や多胎児の増加、妊婦の体重制限、妊娠年齢の上昇などを背景に、小さく生まれる赤ちゃんの割合は50年で2倍近くになりました。8年前、双子の女の子を出産した女性に話を聞きました。
河原夏季
2025.08.23
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1300gと350g、双子の娘
東京都に住む会社員の女性(40)は、8年前、妊娠29週で1300gと350gの双子の女の子を〝出産〟しました。
「手のひら3個分で生まれたんだよ」
小学3年生になった長女には、幼い頃からそう伝えていたそうです。
長女は2017年3月、妊娠29週のときに1300g、40.5cmで双子の一人として生まれました。予定日よりも2カ月半も早い出産でした。
おなかの中で一緒だった妹は350g、25.0cm。重度の発育不良で、出産より前に心拍が止まっていました。

1300gで生まれた長女と350gで生まれた妹の体重で、くまのぬいぐるみを作りました=母親提供
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- 70%が2500g未満、多胎児のリスク
- 生後1カ月半で初めての抱っこ
- 医療の発展で助かる赤ちゃん
- 「助かった命、思う存分楽しんでほしい」
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