「24時間持たない」と言われた命…22週542gで生まれた息子は20歳に。いま思うことは

早く小さく生まれても、医療の発展などにより助かる命が増えてきました。20年前、542gで生まれた男の子は、医師から「24時間持たない」と言われていました。
河原夏季 2025.02.22
読者限定
<b>20年前、妊娠22週で542gの男の子を出産した林英美子さん=本人提供</b>

20年前、妊娠22週で542gの男の子を出産した林英美子さん=本人提供

「きっと生きてくれる。パパとママの待つおうちに帰れる日がきっと来る」。20年前、妊娠22週(妊娠6カ月)で542gの男の子を産んだ林英美子さんは、ブログにそう記しました。

予定日より4カ月も早い出産です。

出産時、医師からは「24時間持たない」と言われていましたが、息子の太陽さんはいま20歳になり、大学へ通っています。

太陽さん自身は、小さく生まれたことをどのように受け止めているのでしょうか。話を聞きました。

***

このレターでは、604gと552gの双子を出産した筆者が、小さく生まれた赤ちゃん(低出生体重児)のご家族の話や赤ちゃんの成長、サポートなどをつづっていきます。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2457文字あります。
  • 「今生まれるってどういうこと?」
  • 分娩台で3日間耐えた末に
  • 指をぎゅっと握り返してくれた息子
  • 家族をつなぐコミュニティ
  • 長男「小さく生まれたことは…」

すでに登録された方はこちら

読者限定
早産の8割が後期早産 「早産の中では遅いし、正期産でもない〝宙ぶらりん...
読者限定
33週1458gで生まれた息子 発達がゆっくり、ASD…「彼は彼らしく...
読者限定
1643g、1080g、809g…3人の子どもは「低出生体重児」 家族...
読者限定
見過ごされてきたミックスルーツ当事者のメンタル不調 必要なサポートは
読者限定
1000g未満で生まれた双子 「気楽なことは言っていられない」親の不安...
読者限定
「頑張っているわが子に、かわいい服を選んで着せてあげたい」 体験を生か...
読者限定
早産で生まれた赤ちゃんの家族 「おめでとう」祝福の言葉への受け止め方は...
読者限定
海外ルーツの小学生、休み時間に運動遊びしづらい? 「校内のバリア」がア...